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イメージ写真2

「はい、あーん」
口元に差し出してくる草灯に、立夏はミミを寝かせたまま言う。
「普通に、自分で食べたいんだけど…?」
「誰も見てないんだからいいじゃない」
(うう…っ…恥ずかしいし…)
ぺたんと寝ていた獣ミミがくるりと伏せられる。
「溶けちゃう。早く」
体温の高い草灯がつまんだチョコは指先の熱で溶け始めてくる。
「自分で食えよ」
立夏が言うと草灯の表情から笑みが消え、つまんだチョコを口に入れる。
すると、頬を両手で包むようにしてもう一度キスされる。 「ぅ…っン……」
思いきり上を向かされてしっとりと重ねられた唇から、甘いチョコを口移しされた。

「………」
唇を離すと立夏は口を手で覆い、頬を紅潮させてミミをぺったりと寝かせる。
一度口に入れたものを口移ししてくるなんて信じられないと立夏は思う。
だけど、それほどイヤな感じはしない。
「ごちそうさま」
満足げに笑みを浮かべる草灯に、立夏は眉根を寄せてちらりと、恨めしげに上目遣いに見上げる。
「甘い思い出だね」
にっこりと笑う草灯に立夏は小さく「バカ……」と呟いた。

〜END〜

一足遅いバレンタインでした(笑)
このお話はチョコを下さった、Aさんにお礼として捧げます♪
わたしに、と下さったのですが、立夏と草灯にもおすそわけでございますvv
載せている写真も、実際に頂いたチョコを携帯カメラで撮ったものです
「ラブレスなチョコ」と同封されていたお手紙に書かれていたのですが、開けて見てなるほど〜!蝶ですよ〜
閲覧者さんからチョコ貰うなんて初めてで、嬉しかったのです!
なので、サービスでチョコ味なキスと口移しで食べて貰いました♪
わはは!あざとく萌え狙いですよー
お気に召して頂ければ幸いですvv
家族から「なんでチョコ貰ってるんだ」とか「ヲタ仲間からか」とかツッコミ受けました(笑)
自分で買うよか女子でも女子に貰うのイイもんですvv
日記に書いたのですが、ちょっとだけ加筆してあります〜
初出:2006.2.17(日記)
再録:2006.2.25 UP

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