どっち?
「小学生男子の7%が付けミミだって」
瑶二はキオが置いていったエッチな本をヒマ潰しに見て言う。
「そういや、あの時草灯に邪魔されてなかったら、ミミ落とせたのにな」
「瑶二、そんなにミミ落としたいんだ?」
「ミミ付きってダセェじゃん。いかにもガキくさいし」
「ミミが落ちたから急に大人になるってモンでもないけどね」
ゲームをしながら答える奈津生の背後から、肩に顎を乗せて瑶二は言う。
「奈津生はミミ落としたくねーのかよ?」
「オレはべつにどっちでもいいな」
「え〜」
瑶二は不満そうだ。
「でも、瑶二ならいいよ」
にこっと笑って言う奈津生に瑶二はピクッとミミを動かし、少し頬を赤くさせる。
そんな瑶二に奈津生はくすっと笑う。
「オレも、奈津生ならいい」
ミミを横にして照れて言う瑶二に奈津生が言う。
「じゃあヤる?ちょうど草灯もいないし」
「待った。どっち?」
「どっちって?」
「だから、ヤる方と…あるだろ」
「ああ、そうだな。オレ、ヤる方がいいな」
「オレだってヤる方がいい」
ムッとした顔で瑶二が答える。
「えー?じゃあ順番にする?」
「じゅんばん〜?じゃ、オレ1番」
「なんでだよ?」
「他にどうやって決めるんだよ」
「ジャンケンとか?」
奈津生の提案に瑶二は肩を落とす。
「それ、すげーヤだ」
「たしかに」
自分で言っておいて奈津生もイヤだと言う。
「いいよ、なら瑶二が最初でも」
「えっ」
いざとなるとしり込みする瑶二に奈津生はくすくす笑いながら、瑶二の目元のホクロにキスする。
「でも瑶二ってミミ付いてる方がかわいいし、落とすのもったいないな」
そう言って奈津生は瑶二のミミをつまむ。
「かわいい〜?でも、奈津生もミミ似合ってるし」
「ミミ落ちなければいいのにね」
「だよな。でもずっと落ちないのってやっぱカッコ悪くねぇ?」
「瑶二、落としたいの?落としたくないの?どっち」
「うーん…」
「オレは瑶二がいいと思った時でいいよ」
にっこりと笑う奈津生に瑶二は頷く

負けず嫌いで勝ち気なのが瑶二だが、いざとなると度胸がなくなるところがカワイイなと奈津生はこっそり思った。

〜END〜

あれ、これって裏ですかね?
ゼロちゃんはどっちがどうするかってことでゴチャゴチャ言い合いそうだなーと
奈津生は瑶二をからかいつつ、本気ってカンジでしょうか
もしかして奈津瑶?瑶奈津?書くの初めてかも!(笑)
おそまつでした〜☆
2006.4.8(拍手お礼)
2006.5.13 再録

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