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「大きさとか値段とかじゃなく、草ちゃんはそのちっちゃいチョコが嬉しかったんだろ?」
「うん。正直、立夏の性格ならチョコはもらえないと思ってたし」
そう話す草灯の表情は穏やかで、こんな顔するようになったんだな、とキオは思う。
「むしろ、ああいう小さいチョコっていうとこが可愛いかも」
「はいはい。惚気話、ゴチソウサマ」
堂々と惚気る草灯にキオはやれやれと思う。


でも、恋愛なんてこんなものだ。
相手の言葉ひとつ、態度ひとつに一喜一憂して小さな事で幸せにもなれば、些細なことでヘコんだり悩んでみたり。
それが他人にとっては「そんなことで」というくだらないことでも、当人にしてみればとても大きなことなのだ。

そんな恋愛感情というのが、実はとても大切なものなんだろうなとキオは思う。
ずっと一緒にいて空気のようにお互いの存在が馴染み、一緒にいることが自然で当たり前の関係になることは理想でもあるが、そうなって失ってしまうものもあるような気がする。

恋愛は片想いから両思いになった時が最も幸福だと言う人もいて、その説でいけば草灯と立夏も、今まさにその時なのかも知れない。
思わず、羨ましいなと思ってしまう。

だけどそれ以上に、余計なお世話かも知れないが、親友の恋愛を応援してやりたいと思う。
何より草灯が幸せになれるのなら、親友として喜ばしいことだから。

〜END〜

また立夏がいませんよ…!
でも草灯ってなにげに毎日キオちゃん相手に惚気てるんだろーなー
本人のいないところで惚気てる草灯ってかわいいと思うのです
うちのキオちゃんは寛容というか、草灯と立夏を見守る人っていう立場になってることが多いなぁ…
うちでは草キオもキオ草もない感じになっちゃって、こんな役割りばっかりでごめんね、キオちゃん
でもキオってすごくいい人だと思う!
キオちゃんもきっと奥さんと娘さんにちゃんとあげるんだろうね
妻子持ちっていうのは草灯は知ってるのかなぁ…?(謎)
2007.3.14 UP

続き>>LOVE LETTER
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